士業事務所の事務負担|顧問先からの質問整理と面談記録
契約・法務に関する内容について
法律上の助言や、締結の可否の判断は行いません。条件の整理や、確認すべき点の洗い出しにお使いください。
最初に:専門的判断には使えません
士業の方に向けて書くので、結論から明確にします。
マカセルン powered by AXIOM は、次の判断を行いません。
| 判断 | 理由 |
|---|---|
| 税務上の処理の適否 | 税理士が行う業務です |
| 勘定科目の最終決定 | 同上 |
| 労務上の処分の妥当性 | 社会保険労務士・弁護士が関与する領域です |
| 法律上の解釈、契約の有効性 | 弁護士が行う業務です |
| 許認可の可否判断 | 行政書士が行う業務です |
| 法令の適用関係の判断 | 有資格者が行う業務です |
これらの回答をマカセルンの出力に基づいて顧問先へ伝えることは、絶対にしないでください。
返ってくるのは、整理された文章であって、専門的判断ではありません。
そのうえで、事務として任せられること
1. 顧問先からの質問の仕分け
顧問先からのメールは、複数の質問が1通に混ざっていることが多いと思います。
貼り付けると、次の形に分かれます。
- 書かれている事実(顧問先の状況)
- 相手が求めていること(質問)
- 確認しないと判断できない点
「確認しないと判断できない点」が、この業種で最も効きます。
顧問先は、自分の契約内容や過去の経緯を書きません。本人には自明だからです。しかし回答するには必要です。
確認しないと判断できない点:
・対象となる事業年度が未記載
・現在の契約形態(顧問契約の範囲)が未確認
・過去に同様の処理を行った経緯の有無が未確認
・関連する資料の有無が未確認
このリストがあると、回答前に必要な資料を先に依頼できます。
2. 面談記録の整理
顧問先との面談、相談の記録。メモを貼ると、話された内容/次にやること/確認が必要な点に分かれます。
士業の面談記録は、後から「いつ、何を、どう説明したか」を確認する必要が生じることがあります。記録が残っていることの価値が高い業種です。
詳しくは面談・1on1の記録を、あとから読める形で残すをご覧ください。
3. 顧問先への連絡文(判断を含まないもの)
**資料の提出依頼、期限の案内、日程調整、手続きの流れの説明。**判断を含まない事務連絡であれば、文面を作れます。
顧問先へ 決算資料の提出依頼
・対象は前期分
・必要なもの 総勘定元帳 預金通帳の写し 請求書控
・期限 10/15
・不明点は事務所へ連絡いただく形で
**送信はしません。**確認して自分で送ります。
回答・判断を含む連絡は、必ず有資格者が内容を確定させてから送ってください。
4. 所内の打ち合わせ記録
案件会議、業務分担の確認。メモを議事録の形にできます。
5. 事務所の経費整理
交通費、書籍、会費などの支出メモを項目別に整理できます。
任せられないこと(事務面)
判断の用途とは別に、機能として対応していないものです。
申告書・届出書の作成
**できません。**税務申告書、社会保険の届出、許認可の申請書。いずれも様式が定められており、対応していません。
会計データの処理
**できません。**仕訳の生成、試算表の作成、決算書の作成。会計ソフトをお使いください。
給与計算・社会保険料の算定
**できません。**金額の算出は一切行いません。
PDF・Excelの資料の読み取り
**できません。**顧問先から届く資料がPDFやExcelの場合、読み取れません。
会計ソフト・申告ソフトとの連携
**できません。**外部システムを一切操作しません。
法令・通達の検索や引用
**行いません。**条文・通達・判例の検索機能はなく、引用の正確性も保証しません。
**これは重要な制約です。**AIが法令を引用した場合、**その内容が正確である保証はありません。**必ず原典を確認してください。
分かれ目の整理
| 業務 | 任せられるか |
|---|---|
| 顧問先からの質問の仕分け | ○ |
| 面談記録の整理 | ○ |
| 事務連絡文(判断を含まない) | ○(送信はしない) |
| 所内会議の記録 | ○ |
| 事務所の経費整理 | ○ |
| 税務・労務・法務の判断 | ×(絶対に使わないでください) |
| 申告書・届出書・申請書の作成 | × |
| 会計データの処理・決算 | × |
| 給与計算・社会保険料の算定 | × |
| PDF・Excelの資料読み取り | × |
| 会計ソフト・申告ソフト連携 | × |
| 法令・通達の検索と引用 | ×(引用の正確性を保証しません) |
守秘義務と情報の取り扱い
士業には法律上の守秘義務があります。
**入力内容はAIモデル提供元のAPIへ送信されます。**したがって、顧問先の情報を入力することが守秘義務との関係で許容されるかは、事務所として判断が必要です。
この記事は「問題ない」とは言いません。判断の材料を示すだけです。
次は入力しないでください。
- 顧問先の名称、代表者名、所在地
- 決算数値、売上、利益、資産の状況
- 従業員の氏名、給与額、個人番号
- 係争中の案件に関する具体的な内容
- 相談内容そのもの(判断を要する部分)
実務的な対策として、質問の構造だけを渡すことができます。
顧問先から、ある取引の処理方法について3点質問が来ている。 対象年度と契約範囲が書かれていない。
**この程度であれば、固有の情報を含みません。**ただし、それで整理の価値があるかは業務によります。
所属する会の指針や、事務所の規程を必ず確認してください。
詳しくはマカセルンに会社の情報を入れてよいかをご覧ください。
出力は必ず有資格者が確認してください
顧問先へ出る文書は、すべて有資格者が内容を確定させてください。
とくに、期限・金額・手続きの流れに関する記述は、誤りがそのまま顧問先の不利益になります。
そして繰り返しますが、**法令の引用が含まれていた場合、その正確性は保証されません。**必ず原典を確認してください。
導入を検討する場合の順番
- 守秘義務と事務所規程との関係を確認する
- 顧問先の情報を含まない業務を特定する
- その業務だけで試す
- 普段かかっている時間を測る
- 所内で共有して判断する
1番を飛ばさないでください。
法人向けの窓口では業務の洗い出しから相談できます。**無料のAI業務診断で、できない業務はその場でお伝えします。**専門的判断と申告書作成は、診断でも明確にお断りします。
よくある質問
Q. 税務上の処理を教えてもらえますか。
A. **できません。絶対に使わないでください。**税理士が行う判断です。
Q. 申告書を作れますか。
A. 作れません。
Q. 法令を調べてもらえますか。
A. **できません。**条文・通達の検索機能はなく、引用の正確性も保証しません。
Q. 顧問先の決算数値を入力してよいですか。
A. **入力しないでください。**守秘義務との関係を事務所として判断してください。
Q. 給与計算はできますか。
A. **できません。**金額の算出は行いません。
Q. 会計ソフトと連携できますか。
A. できません。
Q. 顧問先への回答文を作れますか。
A. **判断を含まない事務連絡であれば作れます。**判断を含む回答は、必ず有資格者が内容を確定させてください。
Q. 無料ですか。
A. 質問の仕分け、面談記録、事務連絡文、会議記録、経費整理は**無料7機能に含まれます。**ただし、使う前に守秘義務との関係を確認してください。
まとめ
- 税務・労務・法務の判断には、絶対に使わないでください
- **法令・通達の引用の正確性は保証されません。**必ず原典を確認してください
- **士業には守秘義務があります。**顧問先の情報を入力することの可否は、事務所として判断してください
- 顧問先名・決算数値・従業員情報・相談内容は入力しないでください
- 任せられるのは、質問の仕分け/面談記録/判断を含まない事務連絡/所内会議の記録/経費整理
- 申告書・届出書・申請書は作成できません
- 会計データの処理、給与計算、社会保険料の算定もできません
- 会計ソフト・申告ソフトとの連携はありません
- 顧問先へ出る文書は、すべて有資格者が確認してください
顧問業務まわりのうち、どこまでが対象になるかは下のリンクからご確認いただけます。
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