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Proof of Execution|何をいつ実行したかが残るということ

AIに任せると、何をやったか分からなくなる

業務にAIを入れるときに、あまり語られないけれど実際に困る問題があります。

何をAIにやらせたのかが、後から分からなくなることです。

対話型AIで作業をすると、履歴は残ります。しかしそれは会話の履歴であって、業務の記録ではありません。半年後に「この議事録は何をもとに作ったのか」と聞かれたとき、会話の山から該当のやり取りを探すことになります。

引き継ぎのときはもっと深刻です。前任者がどの作業をAIに渡していたのか、残っていなければ誰にも分かりません。

**マカセルン powered by AXIOM は、実行するたびに記録を残します。**これが Proof of Execution です。


何が記録されるのか

実行のたびに、次の項目が記録されます。

項目 内容
Execution ID その実行を一意に識別する番号
Tool / Product どの仕事を実行したか
Started at 開始時刻
Duration 所要時間
Status completed(完了)または failed(失敗)
入力の要約 何を渡したか
出力の要約 何が返ったか

ログインしている場合、ダッシュボードから確認できます。

**失敗も記録されます。**これは地味ですが重要です。実行しようとして失敗した事実が残るので、「やったつもりで実はできていなかった」という状態を後から見つけられます。


何が記録されないのか

ここも同じくらい重要です。

Proof of Execution に表示されるのは、上に挙げた項目だけです。

  • APIキー
  • 環境変数
  • エラーの内部詳細(スタックトレース等)

これらは**記録に到達しません。**記録を組み立てる過程で、秘匿情報のパターンに該当する文字列を除去する処理が挟まっています。

これは「表示していない」のではなく、記録に入る前の段階で取り除いているという作りです。仮に将来、外部からの応答をそのまま扱う処理が追加されたとしても、鍵や内部パスが記録に混ざらないようにするための構造です。


レシートの読み取りは Proof of Execution ではありません

ここは混同されやすい点なので、はっきり書きます。

レシート画像の読み取りは、Proof of Execution として記録されるものとは別の扱いです。

レシートを10枚アップロードした人が、10件の「実行」を行ったことにはなりません。読み取りは、経費を作るための前段の処理です。

レシート画像そのものは、証憑として非公開の領域に保存され、ご本人だけが閲覧できます。この扱いについては入力した内容はどこへ行くのかをご覧ください。


記録が実務で役に立つ場面

抽象論ではなく、実際に効く場面を書きます。

場面1:後から根拠を聞かれたとき

「この議事録の、この決定事項はどこから来たのか」

半年後に聞かれる種類の質問です。Execution ID と開始時刻があれば、いつ、どの仕事で、何を渡して作ったものかを辿れます。

とくに、複数の会議のメモが混ざっている場合や、途中で内容を修正した場合に効きます。

場面2:引き継ぎ

前任者がどの作業をマカセルンに渡していたか。

実行履歴を見れば、どの仕事が、どのくらいの頻度で使われていたかが分かります。「この業務は毎週これで処理していた」という事実が、言葉での引き継ぎに依存せず残ります。

場面3:本当に効果があったかを測る

導入したAIが実際に使われているかどうかは、感覚では分かりません。

実行回数と所要時間が記録されているので、実態が見えます。「導入したが誰も使っていない」という状態も、逆に「想定以上に使われている」という状態も、記録から判断できます。

場面4:失敗の把握

Status が failed で残っている記録は、うまくいかなかった作業の一覧です。

同じ仕事で失敗が続いている場合、入力の形に問題がある可能性があります。マカセルンの使い方に、よくある原因を書いています。


ログインしない場合はどうなるか

アカウントを作らずに使った場合、記録は残りません。

無料の7機能はアカウントなしで使えますが、その場合の結果は画面表示で完結します。後から見返すことはできません。

アカウントなし アカウントあり
無料7機能の利用 できる できる
実行結果 画面表示のみ 記録が残る
後から見返す できない できる
引き継ぎ・監査での参照 できない できる

**業務で継続的に使う場合は、ログインしてお使いいただくほうが適しています。**記録が残るかどうかは、個人の便利さよりも、組織としての説明可能性に関わります。


記録は他の人から見えるか

**見えません。**実行の記録は、ご本人のダッシュボードに表示されます。他の利用者から閲覧できる場所ではありません。

社内での共有が必要な場合は、必要な内容をご自身で共有していただく形になります。


「AIに任せた」ことを説明できる状態にしておく

これは記録の機能そのものというより、運用の話です。

業務にAIを使うとき、**後から問題になるのは「使ったこと」ではなく「使ったかどうかが分からないこと」**です。

  • この文書は人が書いたのか、AIが作ったのか
  • AIが作ったなら、誰が確認したのか
  • 何を渡して作られたのか

これらが分からない状態は、品質管理の観点でも、説明責任の観点でも扱いにくくなります。

**記録が残っていれば、「AIで下書きを作り、担当者が確認した」という工程を事実として示せます。**隠すのではなく、工程として記録されている状態のほうが、社内の理解は得やすいと思います。

社内説明の材料としては会社として使ってよいかにまとめています。


記録があっても、確認の代わりにはなりません

念のため書いておきます。

**Proof of Execution は、出力が正しいことを証明するものではありません。**記録しているのは「いつ、何を、どの仕事で実行したか」であって、「その結果が正しいか」ではありません。

出力の確認は、人が行う必要があります。見るべき5点はAIの出力をそのまま使ってよいか|送る前に確認すべき5点に整理しています。

記録は確認を支えるものであって、確認を省くためのものではありません。


よくある質問

Q. 記録はどれくらいの期間残りますか。

A. 保持期間についてはプライバシーポリシーの記載をご確認ください。**この記事では断定しません。**確認できない事項を推測で書かない方針です。

Q. 記録を書き換えたり削除したりできますか。

A. データの取り扱い・削除についてはプライバシーポリシーの記載に従います。ご不明な場合はお問い合わせください。

Q. 記録をエクスポートできますか。

A. **Excel・CSV形式での書き出しには対応していません。**ダッシュボード上で確認する形になります。

Q. 入力した文章そのものが全部残りますか。

A. 記録されるのは入力と出力の要約です。表示される項目は、実行ID・仕事の名前・開始時刻・所要時間・成否・入出力の要約に限られます。

Q. 失敗した実行も記録されるのはなぜですか。

A. 失敗が残らないと、「やったつもりで実はできていなかった」状態を後から見つけられないためです。成功だけを記録する仕組みは、実態より良く見える記録になります。

Q. 監査対応の証跡として使えますか。

A. **どの記録が監査要件を満たすかは、監査の種類と社内の基準によります。**この記事では「使えます」と断定しません。記録される項目は上に列挙したとおりなので、要件と照らしてご判断ください。

Q. 複数人で使う場合、誰が実行したか分かりますか。

A. 記録はアカウントに紐づきます。複数人での利用形態については、法人向けの窓口にご相談ください。


まとめ

  • 実行のたびに Execution ID・仕事の名前・開始時刻・所要時間・成否・入出力の要約が記録されます
  • 失敗も記録されます
  • APIキー・環境変数・内部エラー詳細は記録に到達しません(記録される前に除去されます)
  • **記録は本人のダッシュボードのみ。**他の利用者からは見えません
  • アカウントなしで使った場合、記録は残りません
  • レシートの読み取りは Proof of Execution とは別の扱いです
  • 役に立つのは、根拠を聞かれたとき・引き継ぎ・効果測定・失敗の把握
  • **記録は出力の正しさを証明しません。**確認は人が行ってください
  • 保持期間はプライバシーポリシーに委ねます

記録が残る形で使える仕事は、下のリンクからご確認いただけます。

→ 記録が残る仕事を見る


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